次世代通信×アバターロボット「newme」の活用レポート
-次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業 –

Column

2024/8/14

次世代通信×アバターロボット「newme」の活用レポート
-次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業 –

東京都が実施している「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業」(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)において、開発プロモーターである株式会社キャンパスクリエイトの支援のもと、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科中尾研究室にて開発した可搬型ローカル5G基地局と、アバターロボット「newme(ニューミー)」を活用して、離島の人材不足の課題解決に向けた遠隔観光案内サービスの実証実験を行いました。
 
今回の実証内容をご紹介します。
 

 
本実証は東京都・八丈島空港にて行いました。
 
八丈島などの離島では、4G環境下で一斉に通信が利用されるタイミングにおいて、安定した通信の確保が難しく、大容量通信を必要とするアバターロボットのサービス提供に問題が生じる可能性がありました。そのため本実証では、ローカル5G基地局を設置し、4Gと両方の通信環境下でアバターロボットを稼働させて、ローカル5Gの有効性についても確認を行いました。英語対応が可能なオペレーターが東京・日本橋から八丈島空港に設置したアバターロボットを遠隔で操作し、観光客に対して空港設備の案内や島内の観光案内を実施しました。

実証の様子をご紹介します。
 

 

オペレーターが、「こんにちは、ようこそ八丈島へ」と声をかけると、興味を持ってくださった方がロボットに近づいてきました。

これからお出かけの観光客に対し、八丈島空港からの二次交通や周辺の観光地をご紹介すると、「スムーズに会話できて楽しい。」「ロボットの無機質な感じがなく、シンプルかつ柔軟な点が良い。」などのコメントをいただきました。

アバターロボットが観光客に親しみやすい存在として受け入れられつつあることを実感しました。
 
通信の比較検証の結果、4G環境下では空港内の人が少ない平常時は通信が安定していたものの、到着便が近づき送迎の人で到着口が混雑し始めると、アバターロボットの通信が不安定になり遅延も増大しました。一方、ローカル5G環境下では通信を専有しているため、到着客により一斉に通信が行われてもアバターロボットの接続は安定しており、遅延量も変動がなく、継続して質の高い通信が保たれていました。

さらに、ローカル5Gの「大容量」「低遅延」「多数接続」という特徴により、遅延のない高画質な映像と音声でのコミュニケーションが可能となり、観光客に対して円滑な案内サービスを提供することができました。

 

本実証を通して、通信が混雑するピークタイムでも、ローカル5Gを活用することで高品質な遠隔案内サービスを提供でき、ローカル5Gでアバターロボットを運用することの価値を証明することができました。

 

今後も、さまざまな地域や分野における人手不足や人材不足の課題解決、そして新たな価値を提供するサービスの実現を目指して取り組んでいきます。

本実証にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

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◾️愛知県:ヨーロッパ最大級の展示会「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」5G等を活用して、20体のアバターロボットを稼働させました

◾️愛知県:中部国際空港セントレアにてアバターロボットnewmeを活用した案内業務の実証を実施しました。

 

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