SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIEでの アバターロボット「newme」の活用レポート
-2023年度あいちデジタルアイランドプロジェクト「newmeを活用した実証」第七弾-

Column

2024/3/27

SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIEでの アバターロボット「newme」の活用レポート
-2023年度あいちデジタルアイランドプロジェクト「newmeを活用した実証」第七弾-

第七弾は、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて2024年3月13日〜3月15日までの3日間開催された欧州最大級の総合産業展示会「グローバル・インダストリー」の日本版「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」※(以下、「SMS」)の会場で、20体のアバターロボット「newme(ニューミー)」を稼働させ、海外(フランス・アメリカ)を含む遠隔地からの展示会参加を以下6つのユースケースにて実施しました。

 

①  自宅から展示会への遠隔参加

②  バックオフィスからの案内や巡回

③  SMS会場からの海外視察

④⑤ 海外からのSMS遠隔参加

⑥  県外からの遠隔案内

 

それぞれのユースケースの当日の様子をご紹介します。
 
①自宅から展示会への遠隔参加
 

距離や時間の都合でSMSへの参加が難しい方へ自宅等からの来場を可能にしました。募集をして遠隔見学体験にご予約いただいた5名のお客様にSMSを遠隔見学していただき、体験されたお客様からは、「時間の関係でその場に行くことができない中で、このような形で遠隔で見学できてよかった。」「リアルで展示会場に来場したときと変わらない対応をしてくれた。」とのお言葉をいただきました。会場内を自由に動き回るnewmeに興味を持ってくださる出展者様も多く、コミュニケーションのきっかけにもnewmeの活用は有効的でした。
 
 
②バックオフィスからの案内や巡回
 

Aichi Sky Expoのスタッフがバックオフィスに居ながらにしてSMSの来場者への案内や会場内の巡回を行う業務の効率化を目的として実証を行いました。スタッフの方に喫煙所や受付カウンターの場所をお探しの来場者に遠隔で案内をしていただき、「操作は少し難しかったが、お客様と会話ができるので、案内ができた点がとても良かった」と感想をいただきました。また、エントランスにnewmeを設置していたため、SMS会場内の別のnewmeに対し「先ほどエントランスで見ました」と声をかけてくださる来場者の方も何名かいらっしゃいました。

newmeでの遠隔案内業務が可能になると、スタッフの皆さまの業務の効率化を狙うことができるので、利用してくださるお客様に”newmeがいれば、困りごとを解決してくれる”という認知を拡大していきたいと思います。
 
 
③SMS会場からの海外視察
 

本展示会の主催者であるGL events社の本社(フランス、リヨン)に設置したnewmeを来場者が操作することで、SMS会場に居ながらにしてオフィス内部やオフィスからのリヨンの風景を見ることができ、日本-フランス間で国をまたいだ瞬間移動を実現させました。
普段はGL events本社に勤めている方が愛知県の会場からnewmeを操作し、偶然近くを通った社員と会話を楽しみ、日本にいながらリヨンにいる同僚に会えてとても嬉しそうにしていました。
 
 
④⑤海外からのSMS遠隔参加
 

アメリカのヒューストンから遠隔で愛知県のSMS会場に設置したnewmeを操作してSMSに参加し、オープニングセレモニーに登場しました。また、フランスのリヨンから遠隔でSMS会場に設置したnewmeを操作した際には、自由に動いたり出展者と話したりできたことで、実際に会場にいるような臨場感を感じていただけました。国際的なイベントにおいて手軽に世界中からの参加を可能にすることで、今後のイベント集客やビジネスチャンスの拡大へとつなげていきます。
 
 
⑥県外からの遠隔案内
 

中部国際空港とAichi Sky Expoをつなぐ連絡橋において、SMS来場者等に対し、英語を話せるスタッフが東京から遠隔でnewmeを操作し、SMS会場や周辺の食事場所等の案内を実施しました。多数の来場者が見込まれるイベント等でのスタッフの人手不足解消だけでなく、接客業務の経験を活かした高いサービススキルのご提供や、笑顔で来場者をお出迎え・お見送りするなどおもてなしロボットとしても活用することができました。
 
 
このSMSでの6つのユースケースは、2024年度あいちデジタルアイランドプロジェクトの集大成として成果を残すことができました。

本実証にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

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