テクノロジー

ARTC（Avatar Real-Time Communication） サービスは、ビデオストリーミングプラットフォームとテレビ会議ツールの最適な要素を組み合わせたストリーミングサービスです。一般的なテレビ会議システムと比べても遜色ない、それ以上のリアルタイムコミュニケーション機能を提供することを目指しており、同時に多くのユーザーにリアルタイムにコンテンツを配信することも可能です。

ARTCの特長は、クラウドを活用したストリーミングの負荷を軽減する独自のプロトコルにあります。ARTCはクラウド基盤を動的にスケーリングすることができ、ユーザー数に関わらず安定したストリーミングが可能です。これにより、今後ユーザーが増加してもパフォーマンスを損なうことなくサービスを提供することができます。

ARTCには、3段階のセキュリティモデルも備わっており、すべての送受信データは階層的にエンドツーエンドで暗号化されます。これにより、インターネット経由のデータの安全性が確保されます。そのため、顔認識データや氏名、住所などの個人情報を安全にやりとりすることができます。データは送信前にタイムスタンプが付けられており、現在開発中のデータフレームワークによりオンラインまたはオフラインでデータを処理することができます。

通常のロボティクスやリアルタイムコミュニケーションのフレームワークは、特定のアプリケーションに特化しています。そのため、複雑に構成されており、インターネット上でのリアルタイムビデオストリーミング機能をサポートしていないこともあります。CoreSDKは、アバターアプリケーション向けのミドルウェアとして開発されており、計算リソースを損なうことなく大容量のメディアデータをキャプチャし、伝送することができます。

また、CoreSDKでは、同一マシン内で単一プロセスや複数プロセスとして動作するアプリケーションを開発することができます。各アプリケーションは特定のロジックやタスクに焦点を当てて開発することができ、さまざまなプログラミング言語を使用することができます。これらのアプリケーションは、情報を共有リソース内のメモリに格納し、他のアプリケーションは共有メモリにある情報にアクセスすることができます。

CoreSDKは、柔軟に開発が出来るようにWindows、Mac、Linux、Android、iOS、およびarm64のプラットフォームをサポートしています。また、パフォーマンス最適化のためC++で開発されています。CoreSDKで開発されたアプリケーションやプラグイン間の通信には、3つの通信方法があります。それらは、パブリッシャー/サブスクライバーメッセージング、共有リソース、クラウドストリーミングです。パブリッシャー/サブスクライバーメッセージングは、同じマシン内での通信に使用され、主にさまざまなコンポーネントやプロセス間での通知や制御信号を送信するために使用されます。共有リソースは、同じマシン内でデータ（画像、音声、バッファ）を共有するために使用されます。リソースは、ローカルアプリやサービス間でゼロレイテンシーのコピー機能により、優れたパフォーマンスを発揮します。クラウドストリーミングは、データを1つのマシンから別のマシンにストリーミングするために使用され、インターネット上で最適なストリーミングオプションを提供します。