就労支援としてのアバターロボット「newme」の活用レポート
-2023年度あいちデジタルアイランドプロジェクト「newmeを活用した実証」第二弾-

Column

2023.12.07

就労支援としてのアバターロボット「newme」の活用レポート
-2023年度あいちデジタルアイランドプロジェクト「newmeを活用した実証」第二弾-

第二弾は、アバターロボットを活用することにより、高齢者等にとってより身体的な負担の少ない就労のあり方を検証することを目的として、公益社団法人津島市シルバー人材センター(以下:シルバー人材センター)の会員様と愛知県津島市の西尾張シーエーティーヴィ株式会社(以下:クローバーTV)のご協力を得ながら実証を行いました。

本実証では、シルバー人材センターの会員様が、愛知県津島市のクローバーTV局舎から約60km離れた愛知県国際展示場(常滑市)で開催された障害者ワークフェア2023の会場に設置したアバターロボットnewme(ニューミー)を遠隔操作し、来場者に対して出展ブースの紹介や呼び込み等を行いました。

 

※障害者ワークフェア2023のリンク:https://www.jeed.go.jp/disability/activity/education/workfair2023.html

 

当日の操作側と会場側の様子をご紹介します。

 

 

まずは、シルバー人材センターの会員様にnewmeの操作に慣れていただきました。今回はパソコンの十字キーではなく、一般的なゲームコントローラーを使用して実証を行いました。

シルバー人材センターの会員様は愛知県国際展示場に訪れた経験がないため、newmeを操作しながら、会場内を見渡して空間を把握した後に、実証をスタートさせました。

 

 

すぐにnewmeの操作に慣れ、会場内を動きながら来場者に積極的に「こんにちは」と声をかけていました。会場側では、動くロボットは珍しいようで、問いかけに対して足を止めて会話をしてくださる来場者が多くいらっしゃいました。

「おすすめのブースはどこですか?」

「ステージイベントでは何をするのですか?」

等、来場者からの質問があり、ロボットであっても来場者と自然なコミュニケーションをとることができ、newmeならではの親しみやすさを双方で感じていただくことができました。

 

 

シルバー人材センターの会員様からも「その場に行かなくても、遠方の場所から仕事ができるのは嬉しい」「座りながら案内が可能なため身体的に負担が少ない」など前向きなご意見をいただくことができました。

 

すべての人が就労可能な未来社会の実現に向けて大きな一歩となった本実証。遠隔案内だけではなく、活用可能なシーンを引き続き模索し、新しい就労のあり方の確立に向けて今後もチャレンジを続けます。

 

本実証にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

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