Column
2023/3/30
宮崎県事業
「令和4年度ローカル 5G 等を活用した地域課題解決実証事業」に関するレポート
~遠隔外出実証(美郷町立西郷義務教育学校との交流編)~
宮崎県の「令和4年度ローカル 5G 等を活用した地域課題解決実証事業」のコンソーシアムメンバーとして、ローカル5Gとアバターロボットnewmeを掛け合わせた次世代介護福祉に向けた実証を行いました。
本レポートでは、遠隔外出での実証の様子をご紹介いたします。
実証にご協力いただいたのは、宮崎県東臼杵郡美郷町にある養護老人ホームの皆さまと美郷町立西郷義務教育学校5年生の生徒さんです。
外出が体のご負担になるため難しいことやコロナ禍で地元の子どもたちと交流することができなかった入所者の皆さまに、ローカル5Gとnewmeを活用し、地元の子どもたちとの交流を楽しんでいただく実証を行いました。
今回の交流場所は、美郷町にある西郷ニューホープセンターのキッチンルームです。
なぜ、キッチンルームかというと。。。今日は、西郷義務教育学校の5年生の皆さんが調理実習で白玉団子を作るそうです!
さあ、どんな様子か入所者の皆さまと見に行ってみましょう!
newmeで訪れた先には、白玉団子作りの説明を真剣に聞いている生徒さんたちの姿がありました。いくつかのグループに分かれて、材料をこねて、形を作って、ゆでる作業を経て、ようやく自分達の好きな味付けで試食できるとのこと。
交代で材料を一生懸命こねていますね。みんな上手にお団子の形は作れているのかな?見せてくれたお団子は、丸く綺麗なものから、ちょっと変わった形のもの、小さいものから、大きなものまで、各自思い思いのお団子になっていました。入所者の皆さんからは「ちょっと大きすぎない?」と笑いが起こったり、「少し水気が多いね」など先生の目線でコメントしたりしながら、生徒たちの姿を見て回りました。
ゆでる工程では、入所者の皆さまもグループの一員になって、お鍋のすぐ近くまでnewmeで近づき、首振り機能を使ってお鍋の中を覗き込むようにして、お団子が浮いてくるのを待ちました!生徒さんたちと同じように、湯気が顔にかかるような不思議な気分も味わえました!
ついに、お団子は完成!いよいよ、試食です!
あんこに、きなこ、みたらしまであるようです!
美味しそうに食べている生徒たちにインタビューしてみましょう!
「どうですか?美味しい?」、「何味を食べてるのかな??」という問いかけに、食リポのように丁寧に答えてくれる生徒さんもいました。
3つの味を全部食べている生徒さんもいれば、お団子はあまり好きじゃないと小さめのお団子を食べている生徒さんも。
どの生徒さんも自分たちで作ったお団子に大満足の様子でした!
「私たちも食べたいですよね?どの味のお団子が好きですか?」と入所者の方にも問いかけてみると、「みたらしもいいけど、あんこもいいよね」、「みたらし!」と好みはそれぞれでした。3時ですし、小腹が空きましたよね??
お団子を楽しんだ後に、生徒たちが歌のプレゼントをしてくれました!歌っているみんなの顔がよく見える場所にnewmeで移動しましょう。入所者の皆さまは、元気な歌声に耳を傾け、しばらく聞き入っていました。
これで終わりではなく、最後は、なんと。。。生徒さん vs 入所者の皆さまで「しりとり」対決!!予想していなかった提案に、ちょっと驚きながらも、スタート!!
「しりとり」、「りんご」、「ゴリラ」。。。どんどんと繋がっていきます!入所者の皆さまも脳をフル回転!テンポ良く続いていきます!
白熱した対決の勝敗は。。。時間切れによる「引き分け」となりました。
こんな風に、しりとりをテンポ良く続けられたのも、newmeをローカル5G環境下で活用することで遅延を最小限に、安定して接続できたことが大きいかもしれません。
生徒さんたちの元気な姿と一緒に、みたらしのあまーい、いい香りが養護老人ホームまで届いてくるような交流会でした!
本実証にご協力・ご参加いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。
宮崎県「令和4年度ローカル 5G 等を活用した地域課題解決実証事業」の詳細については、こちらからご覧いただけます。