宮崎県事業「令和４年度ローカル 5G 等を活用した地域課題解決実証事業」に関するレポート～遠隔面会実証～ | avatarin（アバターイン）株式会社

宮崎県の「令和４年度ローカル 5G 等を活用した地域課題解決実証事業」のコンソーシアムメンバーとして、ローカル5Gとアバターロボットnewmeを掛け合わせた次世代介護福祉に向けた実証を行いました。

本レポートでは、遠隔面会の実証の様子をご紹介いたします。

実証にご協力いただいたのは、宮崎県東臼杵郡美郷町にある養護老人ホームの皆さまとそのご家族の方々です。

コロナ禍で対面での面会が難しかったり、遠く離れた場所に住んでいて面会に来ることが難しかったり、会いたくても会えない、そんなご家族の皆さまにnewmeをローカル5G下で遠隔操作し、円滑なリモートコミュニケーション環境を提供するという実証を実施しました。

ご家族との面会を心待ちにして、開始時間より早めに面会室へお越しいただいた入所者の皆さま。一方で、初めての遠隔面会、初めてのnewme操作に少し戸惑いながらお越しいただいたご家族の皆さま。そんな雰囲気の中、それぞれの面会がスタートした遠隔面会でした。

newmeをご家族が遠隔操作して面会室に入ってくると数年ぶりの対面が始まりました。

どんな話をしたらいいのか、久しぶりにお会いするので会話が続かないのではないか、始まる前まで少し心配されていたご家族の方もいらっしゃいましたが、そんな心配もどこかへ。。。冗談を言い合ったり、最近の体調や毎日の過ごし方を聞いたり、お孫さんの成人式の写真を見せてもらったり、会話はスムーズに進んでいきました！

さらに、一緒にお散歩をするようにしてnewmeを操作しながら、感染防止の観点からいつもは入ることができない食堂やお部屋の方まで移動しました。入所者の皆さまは、実際にご家族をご案内するようにnewmeを誘導して、他の入所者の皆さまにご家族を紹介したり、いつも食事をする自分の席をお見せしたりしていました。

ローカル5Gを活用することで、綺麗な画像の伝送と、会話やnewme操作の遅延をほとんど感じずにコミュニケーションを取ることができ、遠隔からでも面会が円滑に進んでいきました。